新幹線で知らない街を通り過ぎる。
大きな駅からはだいぶ離れた、築20年以上は経つマンション。
そんなところにふと、自分が住んでいる様な気がするのです。
ほら、紺色のバギーを玄関から出して、鍵をかけてる。
これから保育園に子供を迎えに行くんだ。
最初はこれ、たらればを想像してのことかと思いました。
もし、自分がこういうところで生まれ育っていたら、
地元で就職して、結婚して、子供を産んで…?
だけど去年、中学のときの同窓生数人に会って違うなと思ったのです。
彼女・彼らは関西を離れることなく、住まいはずっと市内で、
家を継いだり、結婚してパートをしていたり。
小学校・中学校、へたすると高校まで一緒だったのに、
その後はずいぶんみんな進路が変わってしまったものです。
それはそれで不思議な気持ちがするんだけど、
自分がずっと地元にいたら、というのとはどうもダブらない。
どうして知らない街で、違う人生を生きている私がいるんじゃないかと思うのだろう。
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